インド進出についてメリットデメリット
メリット
ポスト中国の動き
- 米中貿易摩擦から米中覇権争いの様相を呈してきた米中関係
今後、世界的に脱中国の動きが加速していくと思われる。
民主主義という価値観に基づく国同士の連携の動きが加速していくと考えられる。
製造業においても、中国生産から第3国に生産移管の動きが加速。
その中で、インドはポスト中国の大本命となってくる。インドからの輸出と内需の両方から規模拡大が可能。
- 政治的安定
3権分立が機能しており、国家による横暴はない。
司法による裁定が機能が、しっかりと働いている。
- 巨大マーケット
人口が13億人を超える巨大マーケット。
市場開放政策により外資の参入が進み、高度成長を達成。今年度は、コロナの影響で成長は鈍化するが、コロナ後は、高度成長に戻っていく可能性が高い。
- 高度成長
近年のGDP成長率は7%前後を維持してきた。
中間層の拡大による需要の拡大が今後更に期待できる。
- 人件費の安さ
インドは貧富の差が大きな国であるが、製造業のワーカーレベルの賃金はアジア各国の中では低い。
人口構成比も若く、人材は豊富である。
- 企業の成長に寄与
インド進出は、今後のインドマーケットの拡大が期待できるため、企業の成長に寄与が可能。
デメリット
- 価格競争が激しい
インドは、貧富の差が激しい国であり、平均所得はまだまだ低い。
その為、物価水準も低く、価格競争が激しいマーケットである。
- 利益を上げて行く事に時間を要する
上記の様に、価格競争が激しいマーケットで販売価格が低価格になってしまう為、利益を上げて行くのに時間がかかるマーケットである。
損益分岐点を超えていく販売額まで事業を伸ばしていくのに時間がかかる。
- インド人との関係
日本人のメンタリティーとインド人のメンタリティーが大きく異なる為、日本人にとっての常識が全く通用しない。
よって、インドビジネスを行って行く事に対しては、相当な忍耐と努力が必要となってくる。
特にジョイントベンチャー(JV)などをインド人と行う場合は、インド人との関係が重要になってくる。
- 会社運営を行って行く上でのコンプライアンスが複雑
会社運営上のコンプライアンスが複雑で、変更も多い為、その対応に苦慮する場合が多い。
しっかりとしたコンサル会社が重要になってくる。